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2007年02月 アーカイブ

2007年02月27日

オオウナギがシーボルトミミズを喰らう!

「 カンタロウミミズ(シーボルトミミズ)を餌にすると

大きなウナギが釣れる 」

 

6年前に大分にやってきて、 初めてシーボルトミミズに出会って

この土地の人に聞いた話である。

その話を聞いたとき、 大きなミミズを大きなウナギが食べる姿を

想像し勝手に興奮していた。

 

そして、おさかな館にオオウナギがやってきて、 ついにそれを

ためすときがきたのです。シーボルトミミズは佐伯市の城山を散策中、

5匹を難なく見つけ持ち帰りました。

 

そして、いよいよオオウナギがいる水槽へ・・・

初め、本当に食べるのかという不安は少しあったものの

その不安は一瞬で吹き飛んだ・・・

水槽の中に落とされたシーボルトミミズは以外におとなしく

すーと水底に沈んでいった。しかもオオウナギの目の前に・・・

オオウナギは目の前にきた瞬間、シーボルトミミズの先端を咥え、

まるでウドンをすするかのように一瞬で飲み込んでしまった。

そして、食べた後の顔はとても満足気に見えました。

 

あまりの一瞬の出来事だったため、 今度はわざと遠い位置に

シーボルトミミズを落としてみたところ、

においで察知したのか水槽内を探し回りかなり見当はずれ

の場所を探していた。 ウナギは夜行性でもあることから視覚より

嗅覚のほうが優れているのでしょう。

やっと探し当て獲物にかじりつきました。 しかし今度のシーボルトミミズは

激しく抵抗し、 すぐに飲み込まれようとはしませんでしたが

それでもオオウナギの前ではなす術もなく飲み込まれていき

口に入ってからも抵抗を続けているようでしたが

ついには胃袋へおさめられていきました。

 

    < 必死に抵抗するシーボルトミミズ >

 

この日、 オオウナギは捕まえた全てのシーボルトミミズを

あっというまにたいらげました。そしてとても満足気に見えました。

 

この光景を皆さんにも見せたい・・・

 

大丈夫です。ちゃんと動画におさめてあります。

今回、シーボルトミミズの出会いから始まり3回

続けて日記を書いたのですが

この動画をアップするのに

ちょっともったいぶってみただけです。

照明が暗いのであまりきれいに写っていませんが

迫力は伝わると思います。

 

その動画はこちら、おさかな動画集page2より

ご覧ください。

http://rs-yayoi.com/osakanakan/doga/doga.htm

 

ご感想もお待ちしております。

 

< タッツン >

 

2007年02月26日

オオウナギとの出会い

番匠おさかな館にはオオウナギという珍しい魚がいます。

オオウナギといってもウナギが大きくなったものではなく

別の種類で名前の通りウナギより大きくなることや体の

模様、顔つきなんかも違います。 また熱帯性のウナギなので

南西諸島を除く西日本以北ではあまり見られません

おそらく海流にのって南からわずかながらやってくるのでしょう。

 

おさかな館のオオウナギは平成17年に番匠川でモクズガニ

を捕るカゴ網で捕獲されました。 これまで大きなウナギを捕まえたとの

連絡を受け心踊りながら見にいったところ確かに「大きなウナギ」 ということは

何度かあったのですがそのウナギは正真正銘のオオウナギでした。

 

            < 捕獲されたオオウナギ > 

 

     < このまだら模様はオオウナギの証 >

 

実はこれが最初のオオウナギとの出会いと思うかもしれませんが

オオウナギを見るのはこれが始めてではありません。

 

私は22歳の頃、大学の卒業研究で沖縄県西表島に10ヶ月近く

滞在していました。その時、友人Nと山に探検にいったときのことです。

道に迷わぬよう細流にそって歩いていったのですが

途中、狭くて浅い川の中に太いホースのような物体が

川に沈んでいるのを見つけました。

よく見ると1.5m近くはあろうオオウナギ・・・ (※ 沖縄ではウナギよりオオウナギの方が多い)

ぴくりとも動かないので死んでいるのか思いました。

私とNは捕獲道具を持っておらず素手だったのですが

「捕まえて蒲焼にしよう」と思い恐る恐る近づきました。

近づいてもまったく動かなかったのですが手が触れた瞬間、 ものすごい勢いで暴れだし

水の中はあっというまに濁って見えなくなりました。

濁った水の中、 ぬるっとした感触が素足に触ったりと悲鳴をあげながらも

捕まえようと必死だったのですがすぐにいなくなってしまいました。

 

これがオオウナギとの衝撃的な出会いだったのですが

その頃は後にオオウナギを飼育することになるとは夢にも

思っていませんでした・・・

 

話は戻って、 おさかな館にやってきてからのオオウナギですが

最初は餌を食べてくれませんでした。 解凍したワカサギを与えて

いたのですが見向きもせず、 今度は生きた魚を入れて数が減るか

確かめたのですが魚は減らずに1ヶ月が過ぎました。

いくら生命力が強いウナギといえどもさすがに心配になってきました。

そのとき、あの言葉を思い出したのです。

 

「カンタロウミミズ(シーボルトミミズ)を餌にすると

大きなウナギが釣れるんじゃ・・・」

 

もしかしたらカンタロウミミズなら野生の本能を

目覚めさせてくれるかも・・・

だけど、 その時期はまだ肌寒いせいかカンタロウミミズを

見つけることができませんでした。

しかし、その後オオウナギは生きた魚を食べるようになり、

さらには死んだ餌でも食べるようになってくれほっとしたのですが、

カンタロウミミズを食べるオオウナギを見てみたいという

野望がふつふつと煮えたぎってきたのです。

 

明日へつづく・・・

 

     < 現在飼育中のオオウナギ >

 

 

< タッツン >

2007年02月25日

シーボルトミミズとの出会い

私はもともと大分の出身ではなく故郷は静岡県です。

番匠おさかな館で働くことが決まり、

かれこれ年前にここにやってきました。

 

番匠おさかな館ができて間もないころ、車で5分ほどの

近くの谷へ魚の採集に行ったときのことです。

採集を終え、 車を停めた林道へ戻ろうと山を登っていると

上から青く光るニョロっとした物体が滑り落ちるように

こちらに向かってきたのです。

 

 

私は一瞬ぞっとしましたがすぐに冷静を保ち、

恐る恐るその物体に近寄りました。

その物体は長さ30cmになろうかという大きく太いミミズ・・・

それは青い光沢に包まれ、不気味に輝いてみえました。

 

 

そのミミズを初めてみた私は「きっと珍しいミミズに違いない・・・」

と思い捕まえて帰り際、役場によって聞いてみると・・・

 

「なんじゃ、カンタロウミミズじゃないか。こんなもの

山に入ったらいくらでもおる。」 

と笑われてしまいました。

 

カンタロウと呼ばれるこのミミズの本当の名はシーボルトミミズ。

江戸末期に長崎にきた博物学者シーボルトが発見し標本を持ち帰った

ことによる功績から献名しシーボルトミミズとつけられたそうである。

 

「このミミズを餌にすると大きなウナギが釣れるんじゃ・・・」

 

と役場の人に教えてもらい、いつかその光景

(大きなウナギが大きなミミズを食べるところ)を

見てみたいと思ったのでした。

 

つづく・・・

 

< タッツン >

 

2007年02月23日

ニホンアカガエルの産卵

雨が降ってたんで、またカエルの撮影に行ってきました。

昨晩はアカガエルフェスティバル。産卵盛期はまだ終わっていませんでした。

ヤマアカガエルとニホンアカガエル合わせて100匹以上は産卵に来ていたような

気がします。私がいる間に50近くもの卵塊が産みつけられました。他の場所も見て

回りましたが、ここだけが明らかに産卵のピークが遅いようです。これまで雨が少な

くて水がほとんどなくなっていたため、この辺りのアカガエルは産卵できずにいたの

かもしれません。
  
   
07020401ike.JPG
2007年2月4日
 
07022401ike.JPG
2007年2月23日
 
 
メスがやってくるとオスは我先にと飛びついていきます。オスの抱きつく力は強く、

なかなか離しません。間違ってオスに飛びつくこともありますが、間違われたほう

が「グッグッグッ・・・」と小さくて低い声で鳴いて間違いを知らせてあげると、すぐに

離れていきます。
 
 
07022205ubaiai.jpg
ニホンアカガエル。メスの争奪戦。
 
 
産卵行動はヤマアカガエルとほとんど同じでしたが、産卵を促すときのオスの動き

が少しだけ違っていました。ヤマアカガエルはうしろ足をこねくり回していたのに対し、

ニホンアカガエルはメスに抱きついたまま、小刻みに体を前後させていました。
 
  
07022203sanran.jpg
ニホンアカガエルの産卵。
 
 
現場に着いたときにはニホンアカガエルが多かったのに、時間がたつにつれヤマアカ

ガエルの声が目立つようになりました。
 
 
ニホンアカガエルやニホンヒキガエルと違って、ヤマアカガエルは鳴嚢(めいのう:鳴く

ときに膨らませて音を共鳴させる袋状のもの)を持っていて、鳴くときに膨らませます。

その姿を撮影したいのですが、なかなか近くでは鳴いてくれません。
 
 
ただ待っているのも暇なんで、なんとなくヤマアカガエルの鳴きまねをしてみました。
 
 

すると・・・
  
 
 
さっきまで鳴き止んでいたカエルたちが徐々に鳴き始めました(たぶん)。さらに鳴き

まねを続けていると、何匹ものオスが鳴きながらこちらに向かってきます(そんな気がした)。
 
 
07022202naku.jpg
こちらに近づいてきて「なんだよ、てめー」てな感じでこちらを睨みつけています。
 
 
07022206nakukaeru.jpg
両頬を大きくふくらませて鳴いているオスのヤマアカガエル。
 
 
これまで待っていたのは何だったんでしょう。鳴いているカエルが自ら近づいてきて

くれたおかげで、あっさりと撮影することができました。
 
  
 
今年の撮影テーマはカエルの産卵と鳴いている姿です。このあたりにいるカエルは

全部で11種。そのうちほぼ絶滅状態のトノサマガエルを除いた10種(うち3種は撮影

済み)の産卵行動を今年中に撮影したいと考えています。
 
 
 
<い> 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
07022201ooita.jpg
ついでにオオイタサンショウウオも見てきましたが、やっぱり産卵行動は撮影
できませんでした。

 
 

2007年02月22日

ヤマアカガエルの産卵

少しまとまった雨が降った日の翌日、アカガエルの撮影に行ってきました。


現地に行ってみてびっくり。

これまで水のなかったところに水たまりができ、そこにはもうすでにたくさんの

卵が産み付けられています。産卵のピークはすでに終わってしまったようです。

カエルたちの鳴き声は聞こえず、姿も見当たりません。


半分あきらめ気味のまま、それでも一応カエルがいないか探しまわってみると、

轍(わだち)にできた水たまりに、1組のヤマアカガエルが。


07021801yamaaka.jpg
 
 
なぜだかしきりに暴れています。よく見ると、メスに抱きつくオスの左前足が一本

の草を抱え込むような形になっていて、メスが移動しようとしているのにまったく

自由に動けません。クサリにつながれた犬のような状態です。


とりあえずそのまま1時間ほど観察を続けましたが、結局その草は抜けません

でした。さすがにこちらも見ていてじれったくなり、このままでは産卵どころでは

なさそうなんで、その草をそっと抜いてあげました。
 
 
 

 
それからさらに1時間ほど経ったとき、水の中でカエルの動きがぴたりと止まり、

オスがうしろ足をうねうねと動かしだしました。どうやら産卵の合図のようです。
 
 
07021802sanran.jpg
プリプリプリっと産卵が始まりました。
 

07021803sanrango.jpg
 
 
産卵時間はわずか2分。メスが卵を産み終えると、オスはさっさとメスから離れ、
 
草むらの中に消えて行きました。メスは、このあと一分ほどこの状態のまま死ん
 
でしまったかのように全く動きませんでした。
 
 
 
07021804yamaakaran.jpg
産みたての小さな卵塊は、翌日にはしっかりと膨らんでいました。
 
 
  
あとはニホンアカガエルとオオイタサンショウウオの産卵を撮影したいのですが、

ニホンアカガエルは時期的にもう遅そうだし、オオイタサンショウウオは思って

いたよりも光に敏感に反応するので、どちらも撮影出来なさそうです。
 
 
ということで次は、タゴガエルあたりでも狙ってみます。 
 
 
 
<い>
 
 

2007年02月19日

キボシアシナガバチの巣作り6 -肉団子-

キボシアシナガバチは、チョウやガの幼虫を捕まえ肉団子にして持ち帰り、

幼虫に与えています。


03070604dango.jpg
持ち帰った肉団。
 
 
 
03071003bunnkatu.jpg

03071004bunnkatu.jpg
肉団子をさらに細かく分けています。
 
 
 
03081003kyuuji.jpg
給餌。
 
 
 
 
<い>
 
 

2007年02月18日

野鳥観察会最終日

2月18日、国土交通省と番匠川流域ネットワークの

共催による第3回目の野鳥観察会が行なわれました。

本当なら17日に実施予定でしたが雨のため

延期となり今日となったのです。

朝からどんより雲ではありましたが、

午後から天気は回復に向かうということで

雨が降らないことを祈りつつの観察会となりました。

 

 

今回は私とは比較にならないほど野鳥に詳しいTさんも

参加してくださり、飛んでいるヒバリと泣き声を教えていただきました。

ヒバリは飛翔しながら、美しいさえずりを聞かせてくれましたが、

どこかにとまることなく飛び去り、 その姿を望遠鏡で覗かせては

くれませんでした。その他にもウグイスのさえずる声も・・・

小鳥のさえずりというと3月ぐらいから聞き始めるのですが・・・

さらには2月というのに夏鳥のツバメが渡来し飛んでいたのには

驚かされました。

 

【 夏鳥とは春に南方から渡ってきて繁殖し、

   秋に再び南方に渡る鳥たちのことです。】

 

 

今年の暖冬はエルニーニョ現象と地球温暖化の相乗効果が

原因と言われていますが季節によって移動する渡り鳥に

何らかの影響を与えているかもしれません。

地球の変化を生きものたちが教えてくれている

と思わせてくれる観察会でした。

 

< タッツン >

 

2007年02月17日

キボシアシナガバチの巣作り5 -サナギから成虫へ-

昆虫の、完全変態と不完全変態って知ってますか?

おおまかに言えば、いったんサナギになるのが完全変態、ならないのが不完全変態

です。

トンボ、セミ、バッタなどは、サナギになりませんから不完全変態、カブトムシ・クワ

ガタムシの仲間、チョウ、そしてキボシアシナガバチを含めたハチの仲間などは、

サナギになる時期があるので完全変態です。
 

キボシアシナガバチの幼虫は、巣に黄色いフタをしてその中でサナギになります。  
 
03072601huta.jpg
外からはさなぎの姿を見ることができません。
 
 
 
030728huta.jpg
巣の中で成虫になり、大きなアゴを使って、まるで缶詰を開けるかのようにフタを
切り開き、出てきます。右の写真は、左の写真の4時間後に撮ったものです。フタ
の切り取られていく様子がわかります。
 
 
 
03072805sinseityuu.jpg
真ん中にいるのが新成虫です。しばらくの間、巣から離れることなくじっとしてい
ました。どうやら、成虫になりたてのころは目が黒いようです。右側にいるハチと
比べてみてください。
 
 
 
一度利用した巣はきれいに整えて、再び利用されます。 
 
03080302sutekkyo.jpg
余計な部分をちぎりとっています。
 
03080202sutamago.jpg
新しく卵が産み付けられました。
 
 
 
<い>
 
 

2007年02月16日

キボシアシナガバチの巣作り4 -幼虫-

今回はキボシアシナガバチの幼虫を見てみましょう。
 

2003年6月29日 
03062901kibosiyoutyuu.jpg
まだ卵しかなく幼虫はいません。 
 
2003年7月6日 
03070601kibosiyoutyuu.jpg
卵から孵化して、だいぶ成長しました。顔のあたりに模様が出てきています。 
 
2003年7月10日 
03071002kibosiyoutyuu.jpg
上の写真と同じ幼虫です。たった4日間で丸々と太り、顔の模様がはっきりとしました。
 

 
 
 
 
 
  

 
   
一度思いこんでしまうと、それ以外考えられなくなってしまうことってありませんか?

私には成長した幼虫が、昼の番組をやっているサングラスをかけたおじさんにしか

見えなくなってしまいました。

 
 
 
まあどうでもいい話なんですが・・・

  
 
 
<い>
 
  

2007年02月12日

キボシアシナガバチの巣作り3 -巣を作る-

アシナガバチの巣は紙っぽい素材でできています。

巣の材料は植物の繊維などで、それにタンパク質を含んだ唾液を混ぜ合わせ、

アゴを使ってぐちゃぐちゃにし、巣を作り上げていきます。
 
 
巣の材料を集めるキボシアシナガバチ。 
03071704.JPG
大きなアゴで杭の表面をくわえ、
  
03071705.JPG
はがし取ります。
 
 
 
03071706.JPG
持ち帰った材料を巣に継ぎ足し、アゴを使って形を整えていきます。
 
  
  
材料に混ぜ合わせる唾液は、巣の表面にも塗りつけていきます。唾液は乾くと硬く
 
なるため、巣が補強され、さらには撥水性が高まるそうです。
 
 
 
03070609.jpg
2匹でなめるようにして唾液を塗りつけています。
  
 
 
最初はこの行動が、アリの嫌がる物質を塗りつけているものだと勘違いしていま

した。
 
 
塗装済みのところは、色が黒っぽくてテカテカになります。巣の柄の部分や、その

周辺は特に念入りに塗りつけられるようです。
  
 
03082903.jpg
 
 
 
<い>
 
 
-参考図書-
山根爽一著
「アシナガバチ一億年のドラマ -カリバチの社会はいかに進化したか」
北海道大学図書刊行会 

2007年02月11日

キボシアシナガバチの巣作り2  -アリから巣を守る-

アシナガバチにとって、アリは巣をおそう恐ろしい天敵なんだそうです。もし、アリが

巣にやってきた場合、親バチは飛んで逃げることができても、幼虫やサナギは逃げ

られません。そこでアシナガバチたちは、アリから巣を守るために、いくつかの防御

方法を発達させています。
 
  
 
1.巣の構造

キボシアシナガバチの巣を見てみると、木の枝から細い1本の柄でつり下がっている

のがわかるかと思います。これは、歩いてやってくるアリの侵入経路を一ヵ所にし、

巣を守りやすくするためにこういう形になったんだそうです。
 
03070604.jpg
 
 
 
2.化学兵器
 
アシナガバチは、腹からアリの嫌がる物質を出して巣の柄にこすりつけます。こうする

ことでアリの侵入を防いでいるのです。この方法は、巣を守るハチの少ない巣作り初期

の段階には、特に有効な防御方法です。
 
03070204.jpg
上にいるハチが、柄に腹をこすりつけています。
 
 
 
 
<い>
 
 
-参考図書-
山根爽一著
「アシナガバチ一億年のドラマ -カリバチの社会はいかに進化したか」
北海道大学図書刊行会 

2007年02月10日

ようやく撮れた。

先日に引き続きニホンヒキガエルの撮影に行ってきました。今回は明るいうちに

産卵ポイントを確認してあるので、そこにやってくるカエルたちを待ち伏せての撮影

です。
 
 
07020902.jpg
黒い粒々が卵です。たくさん産んであります。
 

  
川の中に入り、動かないようにじっと待ち続けていると、
  
「クックックッ・・・」「ブクブクブク・・・」「パシャッパシャッ」
  
そこらじゅうでカエルたちの気配を感じます。
 
私のまわりにも数ペアのカエルがやってきています。
 
 
  
07020903.jpg
足もとにきたカエルのペア。やってきて10分以上も足もとから離れませんでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
川の中で動かずに待ち続けること1時間半。水の冷たさが長靴越しに伝わり、足が

痛くなってきました。さすがに疲れてきたのでポイントを移動してみると、すぐ近くで

産んでいるのを発見。
 
 
 
07020904.jpg
たくさんのペアが集まっています。
 
 
 
07020906.jpg
産んでるっぽい。
 
 
 
07020907.jpg
やっぱり産んでる。
 
 
 
ようやく撮影することができました。

次はアカガエルです。ニホンアカ、ヤマアカとも鳴いている場所を見つけてあるので

今度雨が降ったら行って見ます。
 
 
 
<い>
 
  

2007年02月09日

恋は命がけ -ニホンヒキガエルの産卵行動-

雨が降ったらカエルとオオイタサンショウウオの撮影に出かけるつもりでいましたが、

ここのところなかなか雨が降りませんでした。

しかし、昨日は夕方から待ちに待った雨。夜の水辺に出動です。
 
  
まずはアカガエルの産卵地を数カ所回ってみましたが不発。鳴き声すら聞こえません。

次にニホンヒキガエルの産卵地へと向かってみると
 
 
「ククッ、クッ、クッ・・・」
 
 
とニホンヒキガエルの小さな鳴き声が聞こえます。ヘッドライトで周囲を照らしながら

夜の川原を歩いてみると、あちらこちらにカエルの姿が。


PICT0060.JPG
メスを待つオス。 
  
 
PICT0041.jpg
ペアになったニホンヒキガエル。メスがやってくるとオスは背中に抱きつきペア
になります。
  
 
PICT0044.JPG
時間がたつにつれ、カエルの数が増えてきてメスの争奪戦が激しくなってきました。 
1匹のメスに3匹のオスが抱きつこうと必死になっています。
 
 
PICT0056.JPG
オスのものすごい腕力で抱きつかれて死んでしまったメス。背骨が折れています。
ほかにももう1匹死んでいました。子孫を残すのも命がけです。
 
 
 
 
結局夜の3時近くまで産卵を待ち続けましたが、持っていた電池が全て切れてしまい

撮影が続けられず、泣く泣く家路につきました。
 
 
 
<い>

2007年02月08日

キボシアシナガバチの巣作り1  -誰がつくりはじめるの?-

事務所の出入り口に1本の木があります。 その木でキボシアシナガバチというハチが

 

巣作りをしていて、3ヶ月ほど観察をしたことがありました。

 

 

巣作りにはじめて気がついたのは2003年6月29日。 まだまだ作り始めて間もない

 

小さな巣に、1匹のハチが止まっていました。

 

 

 

卵が見えています。

 

 

 

たしか、アシナガバチは1匹の女王が巣作りを始めるはず、 ということは当然この

 

ハチが女王バチなんだろうな、

 

 

・・・と考えていたのもつかの間、

 

 

どこからともなくもう1匹のハチがやってきました。

 

 

 

???

 

 

 

巣にはまだ卵しかなく、成虫まで育った形跡がないので まだ働きバチはいない

 

はず。これはいったいどういうことなんでしょうか。

 

 

観察を続けていると、さらに1匹やってきました。 どうやら3匹で巣作りをしている

 

ようです。

 

 

 

 

 

 

昆虫はまったくの専門外ですので詳しくはわかりませんが、

 

 

アシナガバチ一億年のドラマ -カリバチの社会はいかにして進化したか」

 

 

という本を読んでみると、どうも「多雌創設」か「逃居移動」 という習性のどちらかの

 

ような気がしてきました。

 

 

「多雌創設」とは複数の創設メスが巣を作り始めること、 1匹の創設メスが巣を作り

 

始めることは「単雌創設」。私の中では、アシナガバチはすべて「単雌創設」 という

 

イメージでした。

 

「逃居移動」 とは、巣が破壊されたりしたときにコロニー全体が巣を捨てて、別の

 

場所で巣作りを始めることを言います。

 

 

手元にある資料やインターネットなどで、 キボシアシナガバチについて色々調べて

 

みましたが、結局、今回の状況が「多雌創設」なのか「逃居移動」なのかは、

 

わかりませんでした。「図説/社会性カリバチの生態と進化」という本が欲しい・・・

 

 

女王バチと働きバチの区別ができれば、 簡単にわかりそうなんですが、私には

 

見分けられません。

 

 

 

 

ハチの巣作りは奥が深くて、知らないことだらけです。

 

 

 

<い>

 

 

2007年02月05日

番匠おさかな館ホームページ、リニューアル

24日、ついに番匠おさかな館のホームページを

リニューアルしました。

 

これまでのホームページは社会体験研修にきていた

パソコンにくわしいM先生と短い期間(およそ1ヵ月半)

でとにかく立ち上げたホームページでした。

その後、今度はじっくり時間をかけページのデザインや

素材となる写真やイラストを作成しおよそ3ヶ月を費やし

完成となりました。

作成中、 もっとこんなコンテンツや機能があったらいいなと

色々な構想が浮かんできましたが、100%の出来を目指したら

いつまでたってもアップできないと思い(なんせ素人なので解らないことだらけで・・・)、

当初の予定の内容が完成した時点でアップすることにしました。

 

今回のリニューアルは主に番匠おさかな館の

紹介で終わってしまいましたが

今後、このホームページをさらに発展させ、

番匠川の紹介や生物の情報、 さらには番匠川で活動している

市民団体などの情報も盛り込み、 もっと魅力あるホームページ

にしていきたいと思っていますが・・・

これはぼちぼちやっていきたいと思います・・・

 

ぼちぼち・・・

 

  < タッツン >

 

2007年02月04日

自然の厳しさ

今日は暖かくて天気もよかったんで、以前見つけたアカガエルの卵がどうなているのか
 
確認しに行ってきました。
 
 
 
現地を見て驚きました。あんなに水がたくさんあったのに、最近まとまった雨が降って

いないせいか、ほとんど水が無くなってしまい、卵が干上がりかけています。
 
 
07020401tamago.jpg
下の写真と同じ場所に卵があります。 
 
  
070125tamago.jpg 
1月24日の同じ場所。 
 
 
 
わずかに残った水の中で、何とか成長しているものもいました。

自然って厳しいですね。
 
07020402tamago.jpg
 
  
 
<い>
 
 

2007年02月02日

オオイタサンショウウオの成長2

というわけで昨日からの続きです。
 
 
2003年4月5日 9:00 
030405.0900-4.jpg
 
030405.1900-2.jpg
前から見ると、ほっぺから細い糸のようなものが1本ずつ出ているのがわかると
思います。これはバランサーと呼ばれるもので、流れのないところで幼生時代を
過ごすサンショウウオに付いているものです。これでバランスをとっていると言わ
れています。
後ろから見ると、外鰓(がいさい)の後ろに前足が生えているのがわかります。
まだ指はありません。
 
 
 
2003年4月6日 19:00
030406.1900-2.jpg
しっかりと前足とバランサーで定位しています。 
 
 
 
2003年4月14日 18:30
030414.1830-1.jpg
前足の指がはっきりとしてきました。顔つきも変化し、バランサーもなくなりました。 
 
 
 
2003年5月11日 19:00
030511.1900-1.jpg
後ろ足も生えました。指の数は前足が4本で後ろ足が5本です。
 
 
 
2003年5月30日 14:30 
030530.1430-2.jpg
外鰓が少しずつ小さくなってきています。体の色も成体に近づいてきました。
 
  
 
2003年6月6日 16:00
030606.1600-01.jpg
外鰓が完全になくなり顔つきも変わりました。尾にあった膜が小さくなり、成体と
ほぼ同じような体形になっています。
 
これで、水中での生活は終わり陸上生活が始まります。
 
 
 
 
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2007年02月01日

オオイタサンショウウオの成長1

オオイタサンショウウオは、佐伯市の城山産の標本をもとにして新種記載された、

佐伯ととても縁の深いサンショウウオです。

昭和41年に「佐伯城山のオオイタサンショウウオ」として、大分県の天然記念物に

指定され、保護されています(城山については10/20のおさかな館日記参照)。
 
 
 
以前、卵から成体になる直前までの成長過程を観察する機会があったので、2回

に分けて紹介していきたいと思います。
 
今回は卵から孵化するまでです。
 
 
2003年3月21日 20:30
030321.2030-2.JPG
卵嚢(らんのう:卵の入った寒天状の袋)の中で成長しています。
   
 
 
2003年3月23日 20:00  
030323.2000-2.JPG
色が変わり、頭と体がはっきりとしてきました。 
 
 
 
2003年3月27日 19:00 
030327.1900-2.jpg
目があるのがわかります。外鰓(がいさい:幼生の時はこれで呼吸をします)も
目立つようになりました。
 
 
  
2003年3月29日 10:30 
030329.200-4.JPG
 
030329.1030-1.JPG 
ほぼ一斉に孵化しました。すでに前足が少し生えているように見えます。



続きはまた明日。 
 
 
 
 
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