事務所の出入り口に1本の木があります。 その木でキボシアシナガバチというハチが
巣作りをしていて、3ヶ月ほど観察をしたことがありました。
巣作りにはじめて気がついたのは2003年6月29日。 まだまだ作り始めて間もない
小さな巣に、1匹のハチが止まっていました。

卵が見えています。
たしか、アシナガバチは1匹の女王が巣作りを始めるはず、 ということは当然この
ハチが女王バチなんだろうな、
・・・と考えていたのもつかの間、
どこからともなくもう1匹のハチがやってきました。

???
巣にはまだ卵しかなく、成虫まで育った形跡がないので まだ働きバチはいない
はず。これはいったいどういうことなんでしょうか。
観察を続けていると、さらに1匹やってきました。 どうやら3匹で巣作りをしている
ようです。

昆虫はまったくの専門外ですので詳しくはわかりませんが、
「アシナガバチ一億年のドラマ -カリバチの社会はいかにして進化したか」
という本を読んでみると、どうも「多雌創設」か「逃居移動」 という習性のどちらかの
ような気がしてきました。
「多雌創設」とは複数の創設メスが巣を作り始めること、 1匹の創設メスが巣を作り
始めることは「単雌創設」。私の中では、アシナガバチはすべて「単雌創設」 という
イメージでした。
「逃居移動」 とは、巣が破壊されたりしたときにコロニー全体が巣を捨てて、別の
場所で巣作りを始めることを言います。
手元にある資料やインターネットなどで、 キボシアシナガバチについて色々調べて
みましたが、結局、今回の状況が「多雌創設」なのか「逃居移動」なのかは、
わかりませんでした。「図説/社会性カリバチの生態と進化」という本が欲しい・・・
女王バチと働きバチの区別ができれば、 簡単にわかりそうなんですが、私には
見分けられません。
ハチの巣作りは奥が深くて、知らないことだらけです。
<い>
