南米、アマゾン河にはかなり変わった産卵をする魚がいます。
普通、魚は水の中で産卵するものですが(あたりまえか・・・)
その魚は水上で産卵するのです。
そんな魚の常識をくつがえすのがコペラ・アーノルディという魚です。
この魚の産卵方法は前にテレビで見たことがあったのですが
そのときは本当に驚きました。
実はこの魚、平成18年の夏の特別展「魚の繁殖エトセトラ」で
展示していたのですがそのときは産卵にいたらず
半ばあきらめていましたが
特別展終了後も予備水槽室で飼育を続けたところ
ついに産卵を目の当たりにすることができましたので
その様子をお伝えします。

雌雄は産卵したい水上の水草にねらいを定めます。

タイミングをはかりながら、 一瞬、 体をS字によじり
雌雄同時にジャンプします。

葉の裏側に雌雄で張り付きそこに卵を産みつけていきます。
その間、わずか3秒程度で・・・ これを何度かくりかえしながら
100個近い卵を産みつけていきました。

産卵は毎回成功するとは限らず
ジャンプしても張り付くことができず、 すぐに落っこちて
しまうことが多々ありました。

卵は空気中に産みつけられるためか熱いゼラチン質に覆われ
乾燥に耐えやすいようになっています。
またオスは産卵後もその場に留まり、 体を横に一回転させ
尾ビレを使って卵に水をかけて乾燥から守ります。

オスの尾ビレがメスより長く、 また変わった形をしているのも
水をかけるのに適した形なのかもしれません。
こうして空気中で発生を続ける卵は2~3日後、
ふ化して葉をつたいながら水面に落ちます。
卵というもっとも無防備で食べられる危険が高い期間を
水上に産むことで守るとは世界には変わった魚がいるものです。
つづく・・・
< タッツン >
