道の駅の敷地内にはたくさんのアラカシが植えられています。 そのアラカシ
にオトシブミという虫がやってきて、 毎年たくさんの揺籃(ようらん)と呼ばれる
ものを作っていきます。

アシナガオトシブミの揺籃。
揺籃とはゆりかごのことです。
オトシブミは、葉っぱを器用に丸め、その中に卵を産み付けます。 その丸めた
葉っぱのことを揺籃と呼んでいます。卵や幼虫の保護、幼虫の食料の確保の
ために作られます。
今年は運よく揺籃を作っているアシナガオトシブミの姿を観察することが
できたので、紹介していきたいと思います。

揺籃を作りにやってきたアシナガオトシブミのメス。

葉っぱのまん中より少し先端に近い両脇に、 穴を開け始め
ました。

葉っぱの根本に近いところを、 両側から真ん中を残すように
して切っていきます。

葉っぱ全体を見るとこんな感じです。 穴を開けたところと切った
位置がわかります。切込の中心で主脈に穴を開けています。

切込のやや上にあるのが、主脈に開けた穴です。 穴を開ける
ことで葉っぱをしおれさせ、 折りたたみやすくしているようです。

葉の裏側を噛んでいき、折りやすくしています。 作業中に葉っぱ
の裏側にある毛?が体中についてしまいます。

オス(左)がやってきました。 特にメスの揺籃作りを手伝う様子
はありません。メスは少し折れ曲がった葉をまたいで、 両側の
脚に力を込め「ギュッ、ギュッ」というような感じで、 少しずつ葉
を折りたたんでいます。

だいぶ葉っぱが閉じてきました。

葉脈の両側に見えている点々が噛み跡のようです。

揺籃作りを一旦休止し、 隣の葉っぱに移って交尾が始まりま
した。

交尾後に揺籃作りをしていた葉っぱに戻り、 先端からくるくると
葉っぱを巻き始めました。

丸めた葉っぱの隙間にメスが入り込みました。 いつ産卵した
のかさっぱりわかりませんでしたが、 もしかしたらこのときに
産んでいたのかもしれません。

脚と口を使って、器用に巻いていきます。 巻いた葉が途中で
開くことはありません。 どうやって固定しているのでしょうか。

最後の仕上げです。この後、 揺籃を切り落とすこともあるよう
ですが、このときはこのまま終了しました。 約1時間ほどで完成
です。
揺籃を作るときの葉っぱの切り方は、 オトシブミの種類によってそれぞれ
特徴があるそうです。道の駅のアラカシには、他のオトシブミが作ったと
思われる揺籃もたくさんありました。

この揺籃は、片側だけ主脈に沿って切ってあります。 どうやら
ゴマダラオトシブミの揺籃のようです。
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