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2011年09月 アーカイブ

2011年09月27日

開催前日に採れたカニ

現在開催中の「カニコレ」のカニたちは
開催日(7/31)の2ヶ月前くらいから採集していきました。
その中で開催前日にやっと採集できたカニがいます。


               <  左:オオヒライソガニ 右:モクズガニ > 

そのカニはオオヒライソガニという種で一見、モクズガニとよく似ていますが
ハサミに毛が生えないのと、眼の間がデコボコせず滑らかなのが大きな特徴です。
またモクズガニも泳ぎが上手ですが、オオヒライソガニはさらに達者で
歩脚全体が平たく、オールのような役割をしていて水中を滑るように泳ぐことができます。

オオヒライソガニは下流~汽水域にかけて生息しているのですが
番匠川では神出鬼没でタッツンもこれまで採ったことがありません。
(昔、モクズガニと混同していた可能性はあるかも・・・)
カニコレやるからにはコイツはなんとしても押さえたいと意気込んだのですが
結局採集できず、あきらめていました。

開催日の前日(7/30)、カニがいくつか死んでしまい採集を余儀なくされ、
4地点を3時間で回ったのですが最後の地点、汽水域でアリアケモドキという
カニを狙い流木の下をガサガサすると、網の中にオオヒライソガニが・・・

「なんでこのタイミングで採れるかな~」

って感じですが、初めて採ったのでテンションが上がりました。
しかし残念な事に右側の歩脚が3本ありません。
どちらにせよ、解説パネルも水槽の準備もできていないので
脱皮して歩脚が再生するのを待って展示することにしました。

そして予備槽で飼育し、脱皮をして歩脚が再生したオオヒライソガニは
9月に入ってからカニコレへと展示になりました。
一見、どこにでもいるフツ~のカニに見えるかもしれませんが
タッツンの思いが詰まったカニですので是非見にきてください。




 <タッツン>

2011年09月16日

また、ミドリガメが池に・・・

9月15日、番匠おさかな館前の親水広場に
ミシシッピアカミミガメ(通称:ミドリガメ)が捨てられていました。

当館では、何度も外国の生き物や
身近にいる生き物でも買った生き物、違う場所から取ってきた生き物は
逃がさないでとブログで綴ってきました。

<以前の記事>--------------------------------------------
ティラピア
http://rs-yayoi.com/blog/2009/10/post_372.html
温泉街で繁殖する熱帯魚
http://rs-yayoi.com/blog/2008/06/post_218.html
ミドリガメ
http://rs-yayoi.com/blog/2006/11/post_26.html
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今回はよく捨てられている、大きな個体ではなく
甲長10cmにも満たないまだまだ可愛いミドリガメでした。
しかし、外来種の投棄に大きさは関係ありません。


          <捨てられていたミドリガメ>

当館にはすでに4匹の大きなミドリガメを飼育しています。
5匹も飼えるスペースがないので、可哀想かもしれませんが
この子は殺処分することになりました。

ペットショップなどで2~3cmのミドリガメを売っていますが、
大きくなると30cmくらいになります。
なかなか知らない人が多く、説明をすると驚かれることが多々あります。
大きくなって飼えなくなると、逃がしてしまう人が多く
各地で逃がされたミドリガメたちが自然繁殖して
日本の自然に悪影響を与えています。
これから飼育を考えている方は、後のこともよく考えて飼育してください。
今飼っている方は、最後まで面倒をみてください。



生き物を飼うということは、どういうことなのか
よく考え、マナーを守って飼育していただきたいです。




<みやっち>

2011年09月12日

シオマネキのがん漬け

前回の日記でシオマネキの展示について紹介しましたが
有明海にはなんと江戸時代から食べられている珍味、
シオマネキを塩辛にしたガン漬け(蟹漬)なるものがあるのです。


           < 有明海のシオマネキ >

お義父さんはそのガン漬けを作るために、たまにシオマネキを
捕まえているので慣れたものなのです。
しかし泥の干潟に穴を掘ってくらし、近づくと穴に隠れてしまう
警戒心の強いシオマネキをどうやって捕まえるのかというと
答えは釣っているのです。


< 甥っ子に釣られたシオマネキ >

釣ると言っても餌は必要ありません。
竿先に釣り糸を結んでその先に輪を作り、引っ張ると輪が締まるようにします。
それを船に渡る桟橋から、シオマネキにそっと近づけ
輪を脚やハサミにそっと引っ掛け釣り上げるのです。
特に片方のハサミが異様にでかいオスの方が釣りやすい。


           < 釣り上げられたシオマネキ >

そうして釣り上げたシオマネキのふんどし(腹部)を取り除いてから
生きたまま擂鉢に入れ、すりこぎで容赦なくゴリゴリと砕いていき、
すり潰していきます。


   < まさにシオマネキの地獄絵図・・・悲鳴が聞こえてきそうです >

そこへ大量の塩と唐辛子を適量いれ
さらに念入りにすり潰してペースト状にし、数週間、冷蔵庫でねかして完成です。
シオマネキ以外にもハクセンシオマネキやヤマトオサガニなんかも
がん漬けにするそうです。



    < 完成!!(この後数週間冷蔵庫でねかします。>

シオマネキ独特の風味と殻の感触は人によって好みが分かれるかもしれませんが
塩辛好きのタッツンにはたまらない「うまかー」な味です。
あったかごはんにかけるのが一般的でその他だし汁や焼飯の隠し味、
アンチョビの代わりとしても使えるそうです。
大量の塩と、唐辛子が効いてかなりの塩辛さなので、
小さじスプーン一杯でごはん一杯を食べられる感じです。


最後にシオマネキを見ると思い出すことがあるのですが
数年前、大分に遊びにきたN先輩が

「有明海にシオマネキの塩辛があるの知ってる?
 いつか食べてみたいな~」 と言ったので、あっさり

「ウチの冷蔵庫にありますよ」 と

がん漬けとあったかごはんを持ってくるとN先輩は

「まさか、がん漬けがここで食べられるとは・・・」 と

眼に涙を浮かべながら、がん漬とごはんを頬張っていたのが
忘れられません・・・



< タッツン >

2011年09月03日

とりを飾るカニは・・・

観察会など野外行事で大忙しの8月が終わり、9月に入りました。
まだまだ残暑が厳しいですが朝方は涼しく、秋の気配を感じますね~
特別展「カニコレ」も開催からおよそ1ヶ月を迎えます。

特別展開催当初は20cm、30cm、60cm幅の水槽を
合わせて20本、32種を展示していました。
しかしハクセンシオマネキを展示した20本目の水槽の横には
30cm水槽が置けるスペースが空いていたのです。
そのスペースはお盆明け8月16日に埋まりました。



そのとりの水槽を飾るカニはシオマネキ。
名前だけは知っている人も多いはず・・・
そのシオマネキがなんと番匠川にも僅かに生息しているのです。
場所を教えることができませんが・・・


         < 番匠川で撮影したシオマネキ >

しかし、何故シオマネキだけ遅れたのか。
実はこのシオマネキは番匠川のものではありません。
シオマネキがたくさん生息する有明海のものなのです。

番匠川でシオマネキが見られるのは、かなり限られた場所で個体数も少ない、
それを捕獲するわけにはいかないでしょう。

ところで有明海産のシオマネキはどうしたのかというと
タッツンの奥さんの実家が有明海で漁師をしているので
お義父さんに頼んで採ってもらい、奥さんが盆で里帰りした際に
持ってきてもらったのです(タッツンは仕事でいけませんでしたが・・・)。
しかもお義父さんは、しっかり大きなサイズと小さめのサイズでオスメスを
バランスよく入れてくれ、合計22匹ほど採ってくれました。
大きなサイズだとその分、残りの寿命も短いといえ、
もしかしたら夏が終わる頃に力尽きるかもしれないからです。

今の所、シオマネキは1匹も落ちず元気にくらしています。
展示水槽にはビックサイズの♂2個体・♀2個体が入っていますが、
予想に反して喧嘩もせず、オスは片方が異様にどでかいハサミを
「どやっ!!」と言わんばかりに見せつけてくれます。


      
てなわけで番匠川のものではありませんが
遥々有明海からつれてきたシオマネキの勇姿を是非見にきてください。


           < どやっ!!このハサミ >


<タッツン>

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