1年ほど前から展示することを夢見た魚がいます。
それはアユです。えっ!!アユなんて普段展示してるじゃん。
と思うかもしれませんがアユはアユでもアユの稚魚です。
1年前、
夜間採集で採れた1匹の稚魚、
どうせ長く生かすのは難しいだろうとバケツにエアレーションをして飼育。
餌はブラインシュリンプを与えたところパクパク食べてくれ
3週間くらいは生きていました。
これなら展示もいけそうだって事で待つこと1年・
・・
今年1月後半の大潮干潮の夜間に稚魚を10匹ほど捕獲しました。
その時はタモ網からさっとポリ袋に移し変えたのですが
網で体が擦れたのか朝には全滅の有様でした。
稚魚はデリケートなのでもっと大切に扱わねばと反省。
そこでタモ網で捕またら水から上げずに容器で水ごと稚魚を掬って
体を傷つけない方法を考えました。
しかし、その後は採集にいっても稚魚が見つからず気持ちは焦るばかり・・・
おまけに転倒して岩にアゴをぶつけ7針縫う始末・
・・
あきらめムードが漂うなか、やっと稚魚を見つけました。
しかし、この稚魚を採るのが大変、
なんてたってこんな姿なのですから↓

< アユの稚魚 >
そうガラス細工のように透明、スケルトンなのです。
この姿からアユの稚魚を氷魚(ひうお)と呼ぶ地方もあります。
えっ、この魚シロウオじゃないの?と思われるかもしれませんが
サケ目の特徴である脂ビレがしっかりあります。(ちなみにシロウオの背ビレは1枚)
下のシロウオの画像と比べてみてください。

< シロウオ >
捕まえた稚魚のサイズはシロウオと同じぐらいで4~5cm、
実際にシロウオの遡上の群れの中に
アユ稚魚も混ざっていることもあるから紛らわしい。
こんな透明な体をライトで照らして捕まえるのですから大変です。
魚体ではなく影を見印にして追っている感じで
まばたきした瞬間に見失ってしまうことも多々あり
タッツンとみやっちで2時間半かけてたった16匹しか捕獲できませんでした。
そしておさかな館へ帰り、早速展示水槽へ
水槽を泳ぐ稚魚を見ると体に白濁した箇所があり、ちょっとやばそう。
けど後は稚魚に頑張ってもらうしかないと願いを込めて帰宅、3時就寝。
そしていつもより早く出勤して真っ先に水槽へいくと
稚魚の泳ぐ姿が9匹、
体の白濁は治りガラスのような体で泳ぐ姿に感動・・・
(本当、ここまで大変でした。)
残念ながら7匹は落ちましたが、
60cm水槽なので9匹もいれば十分かな。

< 下の個体はお腹が銀色に変わり始めています >
アユの稚魚の展示はおさかな館初の試みなので
うまく飼育できるか自信もなく、また成長に伴い体の透明感は
なくなってしまうため超期間限定の展示になると思います。
是非、この機会をお見逃しなく・・・
ちなみにシロウオも一緒に展示しているので
比べられますよ。

< タッツン >