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ハチの仲間 アーカイブ

2007年03月19日

コガタスズメバチの巣

道の駅やよいの敷地内で、スズメバチが巣を作っていたことがありました。

植木の中にスズメバチが頻繁に出入りしていたのでのぞいてみると、その中には

コガタスズメバチの巣が。
 

02060101kogata.jpg
 
02060102kogata.jpg
 
 
コガタスズメバチの巣は、女王バチが一匹で働いている間はトックリ型をしていますが、

子どもたちが育ち、働きバチが増えると、細長い部分を壊して丸い巣へと形を変えていく

そうです。その様子をぜひ観察し続けたかったんですが、この場所は人通りが多いところ

でさすがに危ないので、女王バチが巣から離れているうちに巣を撤去しました。
 
 
 
道の駅の敷地内では他にもいろんなハチがやってきます。水辺で観察しているとキイロ

スズメバチやヒメスズメバチなどが水を求めてやってきていました。

 
キイロスズメバチ 
03092801kiiro.jpg
体色が他のスズメバチと比べて黄色っぽいので、見分けるのは簡単です。 
 
ヒメスズメバチ
03100401hime.jpg
他のスズメバチとは違って、お尻の先が黒くなっています。
 
 
 
<い>
 
 

2007年03月17日

キボシアシナガバチの巣作り12 -おさらい-

今回は時間軸に沿って巣の状況、形の変化などを見て行きたいと思います。
 
長々と続けてきたキボシアシナガバチの巣作りシリーズは、これで最後です。
 
 
2003年6月29日
03062903yoko.jpg
はじめはとても小さな巣でした。今写真を見ると、どうやら巣の上にいる
ハチが女王のようです。
 
 
2003年7月6日
03070603sita.jpg
少し巣も大きくなりました。全部で12部屋あります。成虫は幼虫のために
せっせと餌を運んでいます。
  
  
2003年7月14日
03071401sita.JPG
巣に黄色いフタができました。
 
 
2003年7月28日
03072801sita.jpg
はじめての成虫誕生。左側にいるのが成虫になりたてのハチです。
 
 
2003年8月9日
03080901sita.JPG
働き手が増え、一気に巣が大きくなりました。一度使った部屋を再利用
しています。
 
 
2003年8月23日
03082301sita.jpg
今見えている幼虫たちが最後の幼虫です。これ以後卵は産み付けられ
ていません。
 
 
2003年9月9日
03090901sita.jpg
成虫の数が一気に増えました。
 
 
2003年9月22日
03092201sita.JPG
子育ても終わり、成虫たちはやることもなく、巣でじっとしています。
 
 
2003年10月3日11時12分
03100301sita.JPG
03100302yoko.JPG
いつの間にか、すべてのハチがいなくなっていました。
 
 
2003年10月3日13時10分
03100303osu.JPG
なぜだかオスが1匹戻ってきました。このオスが去ったあと、巣にハチが
やってくることはありませんでした。
 
 
 
 
 
運よく観察しやすい場所で巣作りを始めてくれたおかげで、それほど無理すること

なく撮影し続けることができました。色々なことを知り、とても楽しめた3ヶ月でした。
 

 
   
03090203sunobasyo.jpg
こんな場所で巣作りをしていました。
 
 
 
<い>
 
 

2007年03月16日

キボシアシナガバチの巣作り11 -攻撃-

過去に一度だけキボシアシナガバチに刺されたことがあります。観察だけに飽き足らず、

痛みまで体感してしまいました。攻撃してきたハチは、観察を続けていた巣とは別の巣

のハチです。その前年にはキアシナガバチにも刺されています。
 
 
アシナガバチの仲間は、巣を刺激しない限りはめったなことでは攻撃してきません。刺さ

れたときは、どちらのハチも巣の存在に気づかずに、たまたま巣にふれてしまったようです。
 
 
 
03091805kiasinagabati.JPG
私を刺したキアシナガバチ。キボシアシナガバチよりも体が大きくて攻撃性
が強く、刺されるとかなり痛みます。刺された時は、一瞬スズメバチに刺さ
れたかと思うぐらいの痛さでした(実際にスズメバチに刺されたことはありま
せんが)。
 
 
03082901kibosi.JPG
私を刺したキボシアシナガバチ。腰ぐらいの高さにあったこの巣を、知らない
間にさわってしまい刺されました。キアシナガバチほど痛くはありません。
 
 
 
昨年はイスを運ぼうとしたときに、めったに刺すことのないドロバチの仲間を握っていまい、

刺されました。ここ数年ハチに刺され続けています。ハチに刺されると、アナフィラキシー

ショックと呼ばれる急性のアレルギー反応が起こる可能性もあり命にかかわるため、過去

にハチに刺されたことのある人は、十分に気をつけましょう。
  
  
 
<い>
 
 

2007年03月15日

キボシアシナガバチの巣作り10 -オス-

観察を始めてから2ヶ月が過ぎたころ、突然、他のハチとは違うハチが一匹現れました。

顔がやたらと白く、触角の先がくるんと丸まっています。どうやらこのハチがオスのよう

です。オスは働くわけでもなく巣の周辺をぷらぷらしていました。次の年に女王になる

ハチが出てくるのを待っていたのでしょうか。
 
 
03080301osu.jpg
巣の上からこちらを見ているのがオスです。成虫になったばかりで、まだ目は
黒い色をしています。
 
 
03091601osu.jpg
巣のすぐ近くでいつもじっとしていました。
 
 
 
<い>
 
 

2007年03月11日

キボシアシナガバチの巣作り9 -巣を乾かす-

雨が降るとハチたちは大忙しです。雨で巣がびちゃびちゃにならないように、

口を使って巣に含まれた水分を吸い取り、外に吐き出す作業を続けています。
 
 
 
03071201suitori.jpg
吸い取り作業中。ハチの体もびしょ濡れです。 
 

   
03071202hakidasi.jpg
吐き出される水は、まるい水滴となって落ちていきます。
 
 
 
<い>
 
 

2007年03月03日

キボシアシナガバチの巣作り8 -巣を冷やす-

キボシアシナガバチの巣は冷房完備です。気温が上がると、成虫が水を巣まで

運び込み、さらにはハネを羽ばたかせて巣を冷やします。


03082203suibunhokyuu.jpg
天気の良い日に水辺で観察をしていると、たくさんのハチたちが給水に
やってきます。


03082501suiteki.jpg
巣に運び込まれた水。 
 
 
03081602reikyaku.jpg
扇風機。
 
 
 
<い>  
 
 

2007年03月02日

キボシアシナガバチの巣作り7 -威嚇-

キボシアシナガバチはおとなしいハチで、よほどのことがない限り攻撃は

してきません。しかし、さすがに巣に近づきすぎたりすると、一斉に威嚇を

始めます。
 
 
 
では問題です。次の写真の中で、こちらに向かって威嚇をしているハチが
 
一匹います。どれでしょう?
 
 
03090501ikaku.jpg
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
こたえ:右上のハチ。   
03090502ikaku.jpg
 
 
威嚇をするときは、こちらを睨みつけるかのように顔を向け、ハネを広げます。
 
それでもさらにハチに危険が迫ると、ハネを震わせて「ブーン」という音を立て、

今にも飛び掛ってきそうな状態になります。

巣の観察をするときは、ハチの状態をよく見て、近づきすぎないように気をつけ

ましょう。
 
 
 
<い>
 
 

2007年02月19日

キボシアシナガバチの巣作り6 -肉団子-

キボシアシナガバチは、チョウやガの幼虫を捕まえ肉団子にして持ち帰り、

幼虫に与えています。


03070604dango.jpg
持ち帰った肉団。
 
 
 
03071003bunnkatu.jpg

03071004bunnkatu.jpg
肉団子をさらに細かく分けています。
 
 
 
03081003kyuuji.jpg
給餌。
 
 
 
 
<い>
 
 

2007年02月17日

キボシアシナガバチの巣作り5 -サナギから成虫へ-

昆虫の、完全変態と不完全変態って知ってますか?

おおまかに言えば、いったんサナギになるのが完全変態、ならないのが不完全変態

です。

トンボ、セミ、バッタなどは、サナギになりませんから不完全変態、カブトムシ・クワ

ガタムシの仲間、チョウ、そしてキボシアシナガバチを含めたハチの仲間などは、

サナギになる時期があるので完全変態です。
 

キボシアシナガバチの幼虫は、巣に黄色いフタをしてその中でサナギになります。  
 
03072601huta.jpg
外からはさなぎの姿を見ることができません。
 
 
 
030728huta.jpg
巣の中で成虫になり、大きなアゴを使って、まるで缶詰を開けるかのようにフタを
切り開き、出てきます。右の写真は、左の写真の4時間後に撮ったものです。フタ
の切り取られていく様子がわかります。
 
 
 
03072805sinseityuu.jpg
真ん中にいるのが新成虫です。しばらくの間、巣から離れることなくじっとしてい
ました。どうやら、成虫になりたてのころは目が黒いようです。右側にいるハチと
比べてみてください。
 
 
 
一度利用した巣はきれいに整えて、再び利用されます。 
 
03080302sutekkyo.jpg
余計な部分をちぎりとっています。
 
03080202sutamago.jpg
新しく卵が産み付けられました。
 
 
 
<い>
 
 

2007年02月16日

キボシアシナガバチの巣作り4 -幼虫-

今回はキボシアシナガバチの幼虫を見てみましょう。
 

2003年6月29日 
03062901kibosiyoutyuu.jpg
まだ卵しかなく幼虫はいません。 
 
2003年7月6日 
03070601kibosiyoutyuu.jpg
卵から孵化して、だいぶ成長しました。顔のあたりに模様が出てきています。 
 
2003年7月10日 
03071002kibosiyoutyuu.jpg
上の写真と同じ幼虫です。たった4日間で丸々と太り、顔の模様がはっきりとしました。
 

 
 
 
 
 
  

 
   
一度思いこんでしまうと、それ以外考えられなくなってしまうことってありませんか?

私には成長した幼虫が、昼の番組をやっているサングラスをかけたおじさんにしか

見えなくなってしまいました。

 
 
 
まあどうでもいい話なんですが・・・

  
 
 
<い>
 
  

2007年02月12日

キボシアシナガバチの巣作り3 -巣を作る-

アシナガバチの巣は紙っぽい素材でできています。

巣の材料は植物の繊維などで、それにタンパク質を含んだ唾液を混ぜ合わせ、

アゴを使ってぐちゃぐちゃにし、巣を作り上げていきます。
 
 
巣の材料を集めるキボシアシナガバチ。 
03071704.JPG
大きなアゴで杭の表面をくわえ、
  
03071705.JPG
はがし取ります。
 
 
 
03071706.JPG
持ち帰った材料を巣に継ぎ足し、アゴを使って形を整えていきます。
 
  
  
材料に混ぜ合わせる唾液は、巣の表面にも塗りつけていきます。唾液は乾くと硬く
 
なるため、巣が補強され、さらには撥水性が高まるそうです。
 
 
 
03070609.jpg
2匹でなめるようにして唾液を塗りつけています。
  
 
 
最初はこの行動が、アリの嫌がる物質を塗りつけているものだと勘違いしていま

した。
 
 
塗装済みのところは、色が黒っぽくてテカテカになります。巣の柄の部分や、その

周辺は特に念入りに塗りつけられるようです。
  
 
03082903.jpg
 
 
 
<い>
 
 
-参考図書-
山根爽一著
「アシナガバチ一億年のドラマ -カリバチの社会はいかに進化したか」
北海道大学図書刊行会 

2007年02月11日

キボシアシナガバチの巣作り2  -アリから巣を守る-

アシナガバチにとって、アリは巣をおそう恐ろしい天敵なんだそうです。もし、アリが

巣にやってきた場合、親バチは飛んで逃げることができても、幼虫やサナギは逃げ

られません。そこでアシナガバチたちは、アリから巣を守るために、いくつかの防御

方法を発達させています。
 
  
 
1.巣の構造

キボシアシナガバチの巣を見てみると、木の枝から細い1本の柄でつり下がっている

のがわかるかと思います。これは、歩いてやってくるアリの侵入経路を一ヵ所にし、

巣を守りやすくするためにこういう形になったんだそうです。
 
03070604.jpg
 
 
 
2.化学兵器
 
アシナガバチは、腹からアリの嫌がる物質を出して巣の柄にこすりつけます。こうする

ことでアリの侵入を防いでいるのです。この方法は、巣を守るハチの少ない巣作り初期

の段階には、特に有効な防御方法です。
 
03070204.jpg
上にいるハチが、柄に腹をこすりつけています。
 
 
 
 
<い>
 
 
-参考図書-
山根爽一著
「アシナガバチ一億年のドラマ -カリバチの社会はいかに進化したか」
北海道大学図書刊行会 

2007年02月08日

キボシアシナガバチの巣作り1  -誰がつくりはじめるの?-

事務所の出入り口に1本の木があります。 その木でキボシアシナガバチというハチが

 

巣作りをしていて、3ヶ月ほど観察をしたことがありました。

 

 

巣作りにはじめて気がついたのは2003年6月29日。 まだまだ作り始めて間もない

 

小さな巣に、1匹のハチが止まっていました。

 

 

 

卵が見えています。

 

 

 

たしか、アシナガバチは1匹の女王が巣作りを始めるはず、 ということは当然この

 

ハチが女王バチなんだろうな、

 

 

・・・と考えていたのもつかの間、

 

 

どこからともなくもう1匹のハチがやってきました。

 

 

 

???

 

 

 

巣にはまだ卵しかなく、成虫まで育った形跡がないので まだ働きバチはいない

 

はず。これはいったいどういうことなんでしょうか。

 

 

観察を続けていると、さらに1匹やってきました。 どうやら3匹で巣作りをしている

 

ようです。

 

 

 

 

 

 

昆虫はまったくの専門外ですので詳しくはわかりませんが、

 

 

アシナガバチ一億年のドラマ -カリバチの社会はいかにして進化したか」

 

 

という本を読んでみると、どうも「多雌創設」か「逃居移動」 という習性のどちらかの

 

ような気がしてきました。

 

 

「多雌創設」とは複数の創設メスが巣を作り始めること、 1匹の創設メスが巣を作り

 

始めることは「単雌創設」。私の中では、アシナガバチはすべて「単雌創設」 という

 

イメージでした。

 

「逃居移動」 とは、巣が破壊されたりしたときにコロニー全体が巣を捨てて、別の

 

場所で巣作りを始めることを言います。

 

 

手元にある資料やインターネットなどで、 キボシアシナガバチについて色々調べて

 

みましたが、結局、今回の状況が「多雌創設」なのか「逃居移動」なのかは、

 

わかりませんでした。「図説/社会性カリバチの生態と進化」という本が欲しい・・・

 

 

女王バチと働きバチの区別ができれば、 簡単にわかりそうなんですが、私には

 

見分けられません。

 

 

 

 

ハチの巣作りは奥が深くて、知らないことだらけです。

 

 

 

<い>

 

 

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