前回、紹介したレッドジュエル・フィッシュですが
幼魚にはさらに1対の眼状斑らしき模様があります。
その場所は尾ビレの付け根なのですが
成長に従い消えてしまうのです。

< 幼魚 >

< 成魚 >
チョウチョウウオやベラ、スズメダイの中には
幼魚の頃だけ、背ビレや尾ビレ周辺に眼状斑をもつものがいますが
これは捕食者から自分の向きや動きを惑わせたり、
目に対する攻撃を偽物の目玉模様で
ごまかす役割があると考えられています。

< チョウチョウウオの幼魚 >
眼の周辺を襲われた場合、致命傷を追うかもしれませんが
眼状斑のあるヒレを食いちぎられたとしても
致命傷は免れることができます。
レッドジュエルの幼魚の頃に見られる模様にも
そんな役割があったりして・・・
< タッツン >
温室、アフリカ水槽のレッドジュエル・フィッシュというシクリッドが
頻繁に卵を産み、子育てをしています。

< これは予備水槽ですが子育て中は
自分よりはるかに大きい魚にも向かっていきます>
子育ては雌雄で行ない、ふ化した稚魚を懸命に守るのですが
レッドジュエルの体の模様を見るといくつも眼があるように見えます。
魚の模様で目玉にそっくりなものを眼状斑や偽眼模様といいますが、
ただ、黒くて丸っこいだけでなく、明るい色に縁取られることで
より一層、眼らしさを強調します。

< レッドジュエル・ フィッシュ >
レッドジュエルの場合、エラ蓋後方に本物の眼と同じくらいの眼状斑がありますが、
日本に棲むオヤニラミも同じ位置に眼状斑をもっています。

オヤニラミの場合、 闘争時に眼状斑のあるエラ蓋を広げ威嚇に役立てていますが
レッドジュエルも同じように使っているのか気になるところです。
さらにレッドジュエルは体の中央にも大きな眼状斑らしき模様があるのですが、
より威嚇的な感じがしませんか?

< レッドジュエルのペア、周りに稚魚がいます >
レッドジュエルは左右で本物の眼2つと偽者の眼4つで合計6つ、
さらに雌雄で子育てするので×2だから
12の眼で子どもを守っているのかもしれませんね。
ちなみにペアになっている個体ほど、赤の発色がよく
まさにレッドジュエル(赤い宝石)といった感じですが
単独でいるものは地色が薄茶色で少し地味な感じです。
恋をするから赤くなっちゃうんでしょうか?(笑)

< 独り者のオス(色彩も寂しい・・・) >
< タッツン >

【うらめしや~】
うわぁ・・・心霊写真
・・・なんてね(笑)
これが闇の中から浮かび上がってきたら怖くないですか?
正体は
↓
↓
↓
↓
【ベニツチカメムシ】
こちらはカメムシの仲間。ベニツチカメムシ。
おさかな館内で発見しました。
カメムシの背中には人の顔のような模様があるものがいます。
ジンメン(人面)カメムシという名前のカメムシもいるようです。
このカメムシの背中もヒトの顔のように見えませんか?
ちょっと違うか・・・
背中など自分の目で見えない方向に
目のような模様がある生物は沢山います。
この模様があることによって敵が襲いにくくなるようで、
防衛の役割があるといわれています。
この子もそうなのだろうか??
暑い日にこんな写真いかがですか?? 笑
<みやっち>
6月6日、 佐伯市自然環境調査研究会で
米水津沖にある沖黒島へ生物相調査に行ってきました。

沖黒島は沖合2~3kmにある小さな島で
船をチャーターしなければ上陸することはできません。
おさかな館は海岸動物を調べたのですが
海岸沿いは切り立った岩でとても危険なので
調査範囲はごく限られたものとなりました。

< たくさん見られたベッコウガサ >
その後、別の調査のお手伝いも兼ねて島を探索・・・
平坦な所など当然なく、斜面をヒーハー言いながら登り、
野鳥や爬虫類を探しました。
ニホンカナヘビはたまに確認できるのですが
すぐに草むらに逃げ込まれ見失ってしまいます。
頂上付近ではカワウの巣を確認しました。

この島はカラスバトの生息地やオオミズナギドリの繁殖地として
知られているようですがその姿は確認できませんでした。
下山の途中、爬虫類担当の「い」氏がアオダイショウを発見。
こんな海の孤島にどうやって棲みついたのか想像が掻き立てられます。

この小さな島にどれだけの個体数がいるか気になりますが
その胃袋を満たすだけのネズミなどの餌生物もいるのでしょう。
さらに少し前にはイノシシがいた年もあったそうで
泳いできたっていうんだから恐るべしイノシシ・・・
そして13時頃、調査は終了。
帰りは上陸した場所の反対側を船で周って帰ったのですが
そこには何人か釣り人たちがいてびっくり!

こんなデンジャラスな環境で日がな一日
釣りをするって本当スゴいですね。
< タッツン >
近頃、おさかな館の玄関を掃除していると、
枯葉やゴミに混じってある生き物が
たくさん散らかっていました。
その生き物とは・・・
ダンゴムシです(^-^)
ここ最近毎日のように玄関にいるので
ちょっと困り気味・・・(>0<;)
すごい時はゴミだと集めていたものが
全部ダンゴムシの時もありました。
そして、たまにホウキが当たってしまうと丸くなるので
まるでウサギののフンのようです(笑)
いや~1匹くらいなら平気と思っていたダンゴムシも
10匹くらいの集団になるとさすがにキモい・・・(汗)
< 1回ひっくりかえると、 なかなか起きれない(笑) >
ところで、ダンゴムシってよく見てみると
風の谷の○ウシカに出てくるオームに似ているような気が・・・(^-^;)
体節とか、足の感じが(^0^;)
そんなふうに思うのは私だけでしょうか?
<ルーデル>
だんだんと暖かくなってきました。
番匠おさかな館の前の親水広場には、
トンボたちが産卵に来ていました。
今日は二種類のトンボを発見!!
イトトンボの仲間とヤンマの仲間が産卵中。

【イトトンボの仲間はオスメスが連結して産卵中】

【ヤンマの仲間はメスのみで産卵中】
向こうを向いてしまっていて、背中が見えてます。
しっぽ(腹節)の先を水中に入れています。
最近では朝から晩までツチガエルの鳴き声が
おさかな館の事務室まで聞こえてきます。
池をのぞけばメダカの赤ちゃんが元気に泳いでいました。
番匠おさかな館で飼育している生物も
徐々に婚姻色(繁殖前に体の色が変化する)が出てきています。
2匹のオイカワの写真です。
後ろは、おさかな館で最大のコイ。
【①婚姻色の出ているオス、②まだまだ出ていないオス】
これからの繁殖の時期は、生物たちが一番輝く時期です。
(↑タッツンさんが使っていたフレーズ。笑)
婚姻色などだけでなく、メスの奪い合いなど、
普段と違う行動も見ることができます。
生き物たちの行動にも注目です!!
<みやっち>
今年3月1日に番匠川河口で捕獲し展示したアユの稚魚(氷魚)、
その後、順調に成長してすっかりアユらしい姿に成長しました。

< 3月1日撮影(全長:約5cm) >

< 4月2日撮影(全長:約5.5cm) >

< 5月18日撮影(全長:約6.5cm) >
よく4~5月に「アユの稚魚」 を放流とニュースや新聞で取り上げていますが、
魚類学的に言うと放流しているのでは稚魚ではありません。
本来、 稚魚とは全てのヒレの条数が成魚と同じ数になってから
ウロコができあがるまでの期間であって、
アユでいうとその期間は海の沿岸や河口付近で遡上に備えている段階で、
3月1日に展示したものが本来の稚魚の姿です。
もし、 こんな未熟な稚魚を川に放流したら
その瞬間にプカ~と死んで浮いてしまうでしょう。
つまり、放流しているアユのサイズ(10cmくらい) は未成魚というのが
正しいかもしれませんが、 それだと一般の人には分かりずらいので
せめてアユの「幼魚」や「若魚」を放流といってほしいものです。
もしくは「子アユ」や「若アユ」とか・・・
ちなみに3月1日から展示した稚魚9匹は、
ジャンプして転落死した1匹を除き、
1匹も堕ちることなく元気に成長しています。

当初はブラインシュリンプを与えていましたが
早くからフレーク(人工餌料) にも慣れてくれ
導入時以外は、ホント丈夫で飼いやすかったです。
最近では底を口にこすりつける、 コケを食む行動も
見られるようになりましたよ。

< タッツン >
カラシンはコイに近い仲間で、コイ目に含む見方もあるそうですが
カラシンとコイでは体の特徴にいくつか異なる点があります。
その内の一つ、コイの仲間はアゴに歯を持たず、 喉にある咽頭歯を発達させたのに対して
カラシンはアゴの歯が発達しています。
カラシンの仲間全てが、 アゴに歯を持つかはわかりませんが
多くは持っているといえます。
有名なのがピラニアですよね。鋭い歯を持ち、獲物を切り裂きます。
では小さくて可愛らしいカラシン、ネオン・テトラのアゴはどうでしょう?

肉眼でわかりづらいので顕微鏡で見てみると・・・

ありました。 しかもかなり立派な歯があります。

さらに一つの歯が3つに分かれ、それぞれ鋭くなっています。
ネオン・テトラは協調性のよい魚ですが
同サイズの魚に噛みついたとしたら、ただではすまないかもしれません。
カラシンは5cm程度の小型種がテトラと呼ばれ、 色々な種が売られていますが
じっくり口を観察してみてください。
種によってはギザギザと歯があるのがわかりますよ。
もしくは飼育しているものが不幸にも死んでしまったときは
ルーペや顕微鏡などで口を観察してみてください。
可愛いテトラにも獰猛な牙が見られるかもしれませんよ・・・

< コロンビア・レッドフィンの口 >
< タッツン >
先日、館内で落し物を発見しました。
なにやら透明なビニール袋にティッシュのようなものが入っていて、
ゴミかな?と持った瞬間・・・
「ピシピシ」とビニールの中から外に向って何かがぶつかっている!!
驚いて、よく見てみると・・・^^;
バッタがはいっとるやないか~い・・・(古いか・・・)

【丸のところにバッタ】
中に入ってるティッシュみたいなのは、
濡らしたガーゼのようなものでした。
しかし、このままでは窒息死してしまう^^;
虫かごに移しても、相変わらず飛び回っていました。

【トノサマバッタ】
このバッタはトノサマバッタの幼虫だと思われます。
幼虫の時は、ハネがまだ小さいのでまだ飛べないらしいです。

【丸の部分がハネ】
虫もまだまだ勉強不足・・・
見慣れていたはずのトノサマバッタが
トノサマバッタに見えなかった^^;
この子は逃がしました。
生き物を飼うのであれば、
しっかりと面倒見てあげてくださいね☆
<みやっち>
滝が流れる、上・ 中流水槽には存在感のある大きな流木があり
その陸上部分には水しぶきがよく当たって、
いい感じにコケが茂っている場所があります。

< 赤丸の部分がその場所 >
先日、この水槽を掃除していると、 その場所でこんな光景に出会いました。

それはガガンボがサナギから成虫に羽化するところです。
人が横で掃除しててもおかまいなしです。
ガガンボといってもピンと来る人もいないかもしれませんが
足の長~い、大きな蚊みたいな奴といったらわかりますよね。
実際、 蚊に近い仲間なのですが人を刺して吸血することはありません。

< 2匹同時に羽化してました・・・ >
この場所でガガンボが羽化することは特に珍しいことでもなく
サナギの抜け殻をよく見ます。
羽化の瞬間もこれが初めてというわけではなく何度か見ているのですが
決まって夕方です。
こんな光景が見られるのも屋外水槽ならではのことで、
ここまで自然と一体した水槽ってなかなか無いですよね。
おさかな館自慢の水槽です。
今回、時間がなかったので写真だけですが、 次の機会には動画で撮影したいと思います。
皆さんも、 おさかな館にお越しの際にはこの流木をよく観察してみてください。
こんな光景に出会えるかもしれませんよ・・・ ↓

< 足、ながっ!! >
< タッツン >
お久しぶりのタッツンです。
4月に入ってから、 報告書の提出期限や
特別展に追われてブログが書けませんでした。
CPUの容量が少ないタッツンにとって、 きつ~い1ヶ月間でしたが
なんとか特別展開催に漕ぎつけることができました。 フー
今回の特別展 「カラシン・ワールド」ですが
カラシンって何? という人も多いかもしれません。
カラシンは自然分布ではアフリカや中央~南アメリカに生息する淡水魚で
日本を含むアジアにはいない魚です。 (※但し東南アジアで養殖が盛ん)
特に南米アマゾン川水系はカラシンの宝庫で
そこに生息するネオン・ テトラやカージナル・テトラ、ピラニアなどがカラシンに含まれ
熱帯淡水魚の中でも中心的存在といえるグループではないでしょうか↓

< 左からネオン・テトラ、カージナル・テトラ、ピラニア・ナッテリー(幼魚)、 勿論展示中 >
そんなカラシンを今回、 小型種を中心に30種ほど展示しています。
カラシンには10cm以上から1mくらいになる中・ 大型種もいますが
そのサイズから考えると展示が難しいので今回はイラストで紹介ということで・ ・・
そして今回、 ちょっとこだわったのがポスターです。
ポスターって大体、 定形サイズの長方形ですよね。
どれも同じサイズじゃつまらないってことで
正方形で45度傾けたデザインにしました。 (こんな感じ・・・↓)

ちょっと気取りすぎですかね・ ・・
けど5月に入り、 やっと春らしくなってきたってことで
気取りすぎもお許しください (笑)
< タッツン >
温室で飼育しているベタ・マハチャイが泡巣を作っています。
ベタといえば、綺麗なヒレが特徴でコップなどでも飼える魚です。
改良品種のショー・ベタが有名ですが、
このマハチャイは原種です。

【ベタ・マハチャイ♂】
泡巣の中に卵を産みつけ、ふ化すするまでオスが守ります。
水槽の中でも、大きな葉の下にオスが泡巣を作っています。

【水槽内にオスが作った泡巣】
ですが、今はメスがいないので泡巣を作っても・・・
泡巣つながりで、
番匠おさかな館前の親水広場に生える草に
泡巣が付いているのを発見!!

【謎の泡巣 おさかな館前】
魚ではないことは分かりましたが、
何か分からない僕は
すこ~し中を探ってみると・・・

【泡巣の中から幼虫?】
セミの幼虫みたいなのが出てきました!!
調べてみると、正確な種名までは分かりませんが
アワフキムシの仲間のようです。
幼虫はそっと泡巣の中へ戻しておきました。
少し話はずれましたが、泡巣を作るベタの話でした。
GWはよく晴れそうですね♪
特別展も始まりましたので、
是非、 番匠おさかな館にお越しください☆
<みやっち>
もうすでに温かくて春ですね(^^;)
ちょっと気取ってみました・・・笑
今日は児童館の子ども達と遠足で春を探しに山登りをしてきました。
昨年も行ったのですが、自然は毎年・毎日顔を変えてくれます。
まずは登山口近くの池にいた、
ニホンヒキガエルのオタマジャクシを紹介。
昨年はヤマアカガエルのオタマジャクシの方が多かったのに、
今年はヒキガエルのオタマジャクシばかり!!
【池にいたオタマジャクシ】
今年は昨年に比べ気温が低いので、
下見の時はヤマザクラやコブシといった花も咲いていました。
【花びらが少なくなったヤマザクラ】
しかし、二回目の下見の時にはすでに葉になっていました。
逆に二回目の下見から見られる花もありました。
今回も一番多いと感じたのがこの花です。
【クサイチゴ】
クサイチゴといい5月~6月くらいになると
赤くて丸い実がなります。
今年はクサイチゴでも食べにいこうかな~
と思っています(^^)
魚が好きなみやっちも
たまには山登りもいいなと思いました。
<みやっち>
4月になりました。
カンさんの社会体験研修も終わり(本当に1年間お疲れさまでした) 、
おさかな館はいつもの3人に・ ・・
4人が当たり前のようになっていたので
一人いなくなった寂しさも一入ですが
嘆いてばかりもいられません。
4月29日から特別展から始まるので現在準備に追われ
慌ただしい年度初めとなっています。
さて、 年度が替わるのと同時にデザインを変更するのが
年間会員券ですが、平成22年度はウナギをモチーフに
デザインしてみました。
昔、ウナギを上から撮影したとき、 その体のくねり具合が
「う」 の字でいい感じだったのでいつか会員券に使いたいと
思っていたのですが、 そのままでは生々しかったので
効果を入れてこんな感じに仕上げてみました。

う、なぎってちょっとベタでしたかね・・・(笑)
そんな訳で最後に宣伝を・・・
年間会員券は中学生以上900円、 小学生以下600円 (3歳までは勿論無料) で
1年間無料 (あなたのもの)になりますので
お金を気にせず何度も見たい方は是非、
ポイントを貯めて作ることもできますよ。
< タッツン >
今回私が手がけた温室展示のテーマは
ちょっと変わった産卵形態「泡巣とマウスブルーダー」です。
テーマ決め、下調べ、展示の仕方の工夫&製作 などなど
またまた時間がかかってしまいましたが、
毎度タッツンさんの力を借りて、何とかお披露目に漕ぎ着けました。

なんとなく屋台風?の展示完成です!
星いくつもらえますでしょうか?
それは、皆さんの審判にお任せします。
手前にクイズ形式のパネルを設置しました。
楽しんで観ていただければうれしいです。
ところで、
ずっと予備槽室で出番を待っていたマウスブルーダーさんが
めでた産卵しました。
その卵もふ化したので、あわせて展示しています。
とってもかわいいですよ。


隣の水槽では、オスベタが「泡巣」を作りました。
メスを追いかけては、
フレアリング(エラ蓋やヒレを広げ)して
アピールしているオスの姿が頻繁に見られています。

ということは、こちらも産卵間近?
桜の開花のこの季節
番匠おさかな館は出産ラッシュの予感がします。
みなさん、ぜひ観に来てくださ~い(@@)
ところで、私の社会体験研修もこの3月で終わりです。
あっという間の1年間でした。
番匠おさかな館や道の駅の職員の皆さんには
本当に温かく接していただき感謝しています。
この研修で学んだことを今後様々な場で活用・還元していきたいと思います。
ありがとうございました。 see you later
〈カン〉
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